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睡眠欲

睡眠欲が最も強い権力を持つ街。

 

睡眠欲をご本尊にまつる睡眠神社では、毎年眠り祭りが開催される。

 

睡眠欲の前では食欲も性欲も感謝も向上心も義理もなにもかも無力である。

 

睡眠欲はただ、今、この瞬間のみを人間へ突きつけ、そして今でも過去でも未来でもない世界へ人間を飛ばしてしまう。

 

恐れをなした古代人が、睡眠欲を鎮めようと神社に祀ったけれど、元々の力が大きすぎるのと、そもそも睡眠欲はなにも怒ったりしていないため、特に効果はなかった。

 

睡眠と戦うのか。共存するのか。はたまた屈服するのか。

 

ありのままのわたしなら、いったいどうするのだろう。

ありのままのわたしという人間をわたしは知らない。