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【SS】A HAPPY NEW YEAR 2017

story

 夜明けと共に鶏が啼いたらそれが始発の合図で、私を背中に乗せた雄鶏は東に向かって駆けだした。

 昨年は幾ら藻掻いても中々起き上がれなくて、眠っていることが多かったけれど、そんな中やっぱりあの子に支えられてるし救われたって思ってる。
 そうしているうちに、やがてあの子の住む街が見えてくる。
 人々と建物とかわいいもので溢れる街。
 どうか、気が付いて。
 私は暁色のピストルを、元日の天に向けて引き金を引く。
ーーぱん!

と強烈な破裂音が響くと雄鶏は「こけー!」と啼いて、なんと、空を飛んだ。
 銃口からは虹色のけむりが立ち上って「あけましておめでとう」の文字を描いている。
 眼下にはきみの住む街。
 大声で叫んだ。
今年もよろしくね〜っ!!!